私だけで対処しなきゃいけないのか……。
“女”であり、“傑兄ちゃんの友達”である有馬美咲。
私の嫌いを盛り込んだ肩書き。
にも関わらず、中身は女であることを忘れるくらいにサバサバしてるからどう接していいかわからない。
ずっと私を見てニコニコとしている有馬美咲に向き直り、苦虫を噛み潰した様な顔で対抗してみる。
それを有馬美咲は明るく笑い飛ばしてきた。
「あっはは!姫ちゃんて野良猫みたいで可愛いよね!」
“可愛い”のワードに眉間に皺が深く刻まれる。
女から出てくる私に向ける“可愛い”は、大体男に取り入る下心ありきだ。
『姫ちゃん可愛いっ!』
つい最近もそれを裏付ける出来事があった。
上手く隠している様に見えて、やはりコイツも女だった。



