姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


合流した後は4人で残りのルートを回り、イルカショーを見たりランチしたりした。

イルカが水中で泳ぐ様子を間近で見られる大きな水槽の前に来ると、イルカが目の前を悠々と横切っていく。

「でかっ!ねぇ見て……」

「本当だ、大きいねぇ。」

勢いよく隣を向くと、有馬美咲がこっちを見て笑っている。

「!!」

いつの間に!?

思っていた人物と全く違う奴がいて、傑兄ちゃんと近江涼介を探して辺りを見回す。

いた。2人並んでちょっと離れたところにいるカワウソなんて眺めている。


女である有馬美咲は傑兄ちゃんのシスコン防護センサーには引っかからないのか、こっちを見てすらもいない。

むしろ隣にいる近江涼介がこっちに来ない様に見張っている様だ。
このポンコツめ。