水族館の入場口の手前。 列に並び傑兄ちゃんがチケットを取り出している僅かな隙に、後ろから首根っこを掴まれ柱の影に引っ張り込まれた。 「なにすんッん゙んっ!」 私をそんな風に扱う奴なんてこの場に1人しかいない。 思い切り睨んで大声を出そうとしたら、更に引っ張られ強制的に黙らされた。 コイツ、犬かなんかだと思ってる?私のこと。 傑兄ちゃんが私を探す声が徐々に遠ざかっていく。 有馬美咲もそこにいたから、宥められながら先に入場してしまったのだろう。 そこでようやく解放された。