(あ――ッ!これはいつぞやの!)
すっかり忘れていたので榛名聖のスマホに齧り付いてしっかりと驚く。
本文は「街角スナップに協力してくれたのはひじりさん(16)・ひめさん(16)」の簡単な紹介文と、美男美女図鑑の概要、たくさんのハッシュタグ。
ちゃんと“♯ベストフレンド⭐︎”も付いている。
これには横から割り込んでいた広瀬真も目を丸くしているし、近江涼介ですら視線が本からこっちへと移った。
「他の投稿にそれぞれのピン写もあったよ〜。ほら。」
榛名聖がニコニコ顔でスマホを私と広瀬真に渡してくる。
私と榛名聖、それぞれ単品の写真が5、6枚の投稿されている。
「ひーちゃん可愛いよねぇ。静止画だと。」
「一言余計!」
榛名聖をひと睨みしてから自分の写真を見てみる。
ポージングが素人でも様になる全身のバランスの良さ。
ヨリで撮った一眼レフカメラの画質の良さに耐えるどころか破壊しにいくレベルの美しさ。
実物はもっと美しいんだけど、さすがプロ。合格だ。
「自己肯定感がカンストしてるな。」
「この中で他に言ってくれる奴いないからだろーな。」
「悲しいことだねぇ。」
「事実を言っているだけですが?」
失礼な態度にテーブルを叩いて抗議する中、広瀬真が榛名聖の写真投稿に画面を切り替える。



