***
書き上げたものを添削してもらう順番を待つ間、俺・まーくん・ひーちゃんは各々書いたものを見せ合うことにした。
静かな書道教室に会話が響かないように、小声でひっそりとだけど。
ちなみに涼ちゃんはというと、興味なさそうに明後日の方向を見て自分の席に座っていて寄りつこうともしないから、多分興味がないみたいだ。放っておくことにした。
「私はねー…はい!」
ドドンと自信満々に掲げられた半紙には、豪胆な筆跡で“海祭”と書かれている。
「海祭り〜?何それ?」
「海・祭!言わなくてもわかるでしょそれくらい!」
「シンプルかつ雑に全ての思い出を盛り込んできたねぇ。」
「安直すぎんだろ。」
ひーちゃんの豪快さが遺憾無く発揮されていて力が抜ける。
儚い美少女みたいなのは見た目だけで、中身は本当に単純バカの熱血少年みたいだ。
「そういうあんたたちはどうなのよ!見せてみなさいよ、ホラ!」
散々バカにされてムスッとしているひーちゃんが手のひらを差し出す。その挑発にまーくんが乗っていったから、次はまーくんの作品披露だ。
顔に全く合わない美しい隷書で“浜辺”の2文字が並ぶ。
引くほど達筆。これもスパルタ教育の賜物なんだろうけど。
「浜辺ぇ〜?何よ、アンタだってそのまんまじゃない。
シンプル。安直。単純バカ〜。」
「お前と一緒にすんなアホ!
こっちは思い出をより具体的に切り取った上で書体も文字に合わせて変えてんだよ!」
「何小難しいこと言って煙に巻こうとしてんのよ!
海と大差ないですぅ。私だって海と祭りの荒々しさを表す字で書いてますぅ。」
「事実を言ってるだけだわ!このセンスがわからないとか感性死んでんのかバーカ!」
「なんですってぇ!?」
怖い顔しながら額が触れ合うほど接近していることにも気づかないレベルで喧嘩がヒートアップしているのに、常に小声を保っているのにはもはや感心してしまう。
書き上げたものを添削してもらう順番を待つ間、俺・まーくん・ひーちゃんは各々書いたものを見せ合うことにした。
静かな書道教室に会話が響かないように、小声でひっそりとだけど。
ちなみに涼ちゃんはというと、興味なさそうに明後日の方向を見て自分の席に座っていて寄りつこうともしないから、多分興味がないみたいだ。放っておくことにした。
「私はねー…はい!」
ドドンと自信満々に掲げられた半紙には、豪胆な筆跡で“海祭”と書かれている。
「海祭り〜?何それ?」
「海・祭!言わなくてもわかるでしょそれくらい!」
「シンプルかつ雑に全ての思い出を盛り込んできたねぇ。」
「安直すぎんだろ。」
ひーちゃんの豪快さが遺憾無く発揮されていて力が抜ける。
儚い美少女みたいなのは見た目だけで、中身は本当に単純バカの熱血少年みたいだ。
「そういうあんたたちはどうなのよ!見せてみなさいよ、ホラ!」
散々バカにされてムスッとしているひーちゃんが手のひらを差し出す。その挑発にまーくんが乗っていったから、次はまーくんの作品披露だ。
顔に全く合わない美しい隷書で“浜辺”の2文字が並ぶ。
引くほど達筆。これもスパルタ教育の賜物なんだろうけど。
「浜辺ぇ〜?何よ、アンタだってそのまんまじゃない。
シンプル。安直。単純バカ〜。」
「お前と一緒にすんなアホ!
こっちは思い出をより具体的に切り取った上で書体も文字に合わせて変えてんだよ!」
「何小難しいこと言って煙に巻こうとしてんのよ!
海と大差ないですぅ。私だって海と祭りの荒々しさを表す字で書いてますぅ。」
「事実を言ってるだけだわ!このセンスがわからないとか感性死んでんのかバーカ!」
「なんですってぇ!?」
怖い顔しながら額が触れ合うほど接近していることにも気づかないレベルで喧嘩がヒートアップしているのに、常に小声を保っているのにはもはや感心してしまう。



