……また近江涼介と2人になってしまった。 嵐が過ぎ去ったようにシンとした静寂が訪れる。 すぐそこで賑わう人の声が聞こえるんだけど、先程の気まずさの余韻もあってそんな風に思うのだろう。 「近江涼介。」 沈黙を打ち破りたくて名前を呼ぶと、無表情が私を見つめる。 私は意識的ににんまりと口角を上げて笑って見せた。 「やきそば、食べたくない?」 無表情のまま、近江涼介の目線がほんの少し落ちた。 「……食う。」