パンッと鮮やかに景品に当たる音が三重になって聞こえて、ちょっと大きめの的がバタバタと倒れた。
呆然として隣を見れば、
片腕を伸ばして片手で銃を構え涼しい顔をしている近江涼介。
台に肘をつき身を屈め、にこやかに銃を構える榛名聖。
背筋を伸ばして脇を締め、自然な立位で凛と構える広瀬真。
様になりすぎている後ろ姿と、それに見合う鮮やかな結果に、屋台の前を通った客が足を止めて歓声を送っている。
中には女共ももちろんいて、赤面したり眩暈を起こしたりしながら興奮しすぎて奇声にも近い宇宙語を発していた。
「なななんでだ!」
「兄ちゃん達すごいなぁ」と感心しているおっちゃんから、涼しい顔で倒した景品の細々したお菓子を受け取る3人に向かって半狂乱で指を差す。
こんなチートあっていいはずがない!何かトリックがあるに決まってる!
「…まぐれだろ。」
「いやぁ〜、俺ってなんでもできちゃうからぁ⭐︎」
「父親の付き合いでライフルやったことがあるからな。」
理由が釈然としなくて頭を抱えて天を仰ぐ。
悔しい!これじゃ私が下手くそみたいじゃないか。
その後私の弾は1発も当たらず、3人のは百発百中でポコポコ当たり、私のご機嫌は滅多打ちにされたのだった。



