姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


***
「毎度ありィ、1人5発までね。」

屋台のおっちゃんに100円を払ってコルクの弾とコルク銃を受け取る。

それなりに幅の広い屋台だったので、4人で並ぶことができた。

「ひーちゃんできる?苦手そうだけど〜。」

「シャラップ!この世で私にできないことなんてないのよ!」

銃口にコルク弾を詰めて並ぶ景品に銃口を向ける。
狙いを定めて引き金を引いてー……
スパン!と……外した。

「ダサ。」

「ノーコンかよ。」

「やっぱり下手くそ〜⭐︎」

「うううるさいうるさい!
1発ぐらい外すわよ!素人なんだから!」

悔しさと恥ずかしさに熱くなった頬をこれでもかと膨らませる。

(皆してバカにして!許さない!)

イライラしながら次のコルク弾を詰める中、3人一斉に引き金を引く音がした。