姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


閉店後、チケットを配りに出ていた姫と真が海の家に帰還した。

「おかえりー……って、なんでずぶ濡れ!?」

海水を滴らせながら入ってきた姫と真を見て、美咲はギョッとしたように大声をあげた。

水掛け合ってたら最終的に大波がきて、2人して足元掬われて転んだ。

……なんてダサいこと女に言えないから、頬を膨らませ黙って派手な柄のラッシュガードの裾を絞った。

「姫、海の家とは言え室内なんだからここで絞るのやめなさい!
……あれ、これ……?」

キッチンで後片付けをしていた渉が出てくるなり、姫の服装の異変に気づく。

次いで上裸状態の真を見れば、彼の中で全てが繋がる。


それを全て見ていた聖が、楽しい玩具を見つけた子どものようにニヤリと笑って広瀬真の肩に腕を回して囁いた。