――こうなったら強行突破だ。
紙を投げ捨てて暴れる方向に転換することにした。
「いいじゃん!今年こそは夏休みしたい!
お祭り行きたい!花火したい!海も行きたいしプールも行くのー!」
机を叩く私を3人はドン引きしたり動じなかったり生温く笑ったりしながら受け入れている。
このモードにも順応してしまったらしい。
「まぁまぁひーちゃん落ち着いて。
俺達には致死量の夏休みの宿題が出ているわけだし、全部はちょーっと無理だよ〜。」
顰めっ面をしている私を宥め、榛名聖が肩に手を置く。
その隣で広瀬真も呆れ調子でフンと息を吐いた。
「せめて2つか3つくらいにしろ。
予定が合えば付き合ってやる。」
何照れてんのか知らないけど、後半声が小さくなっていた。
変わってきた風向きに、私の表情は緩んでくる。



