(……相変わらず、ムカつくなぁ。)
「俺はもともとこんな感じ〜。パーティーとかの顔はよそゆきだっただけ〜。
ね?涼ちゃん。」
人好きのする笑顔。一緒にいてくれる友達。
彼にはないものを見せつけるように涼ちゃんに目配せした。
「あぁそーかよ!」
ほら、傷ついた。
歪む表情に溜飲が下がる。
真くんは苦しそうに声を絞り出した。
「てかなんなんだよ、今まで散々無視しておいてー……」
「真。」
存在が消えかけていた涼ちゃんの、決して大きくはないのによく通る低音が響く。
涼ちゃんの目は相変わらず涼やかなのに、ほんの少しだけ温度を感じる。
驚いた真くんが、涼ちゃんの方を見た。
「俺と聖でこれから行くとこあんだけど、来る?」
――涼ちゃんがなぜそう言ったのかはわからない。
けれど、こうして大嫌いなまーくんも仲間に加わることになる。



