「“ズルい”よねぇ。親の愛情を当たり前のように享受してきた人間って。
恵まれた境遇にいることにも気づかないで、自分の道だの友達だの、次々なんでも欲しがって足掻いてさ。」
榛名聖の口元から笑みが完全に消えてしまった。
「……まーくんとひーちゃんのことだよ?」
私の真上で喋ってる榛名聖の迫力に、瞬きも忘れる。
そんな私の様子はお構いなしで、榛名聖はまだ話続けている。
「涼ちゃんはさ、変わったよね。感情欠落してて俺より可哀想なところが優越感持ててよかったのに。
ホント、居心地悪い。極め付けにバカ2人にイライラさせられるし。
――この際だから言うんだけど。
俺、3人まとめて見下してるんだよね。」
――これが、ホントの榛名聖?



