「ちょちょちょっと!なんで喧嘩ふっかけてんのよ! てか近江涼介!アンタもなんか気の利いたこととか言いなさいよ!」 勢いよくドアが閉まった音がした後、しんとした室内で私は1人慌てている。 「べっつに〜?なんかちょっとムカついただけ〜。」 榛名聖はしれっと紅茶を啜っている。 隣の近江涼介は、無関心で本の虫。 「今の広瀬真のどこにムカつく要素があったのよ! とにかく追いかけるから!」 煽り男と薄情者に見切りをつけて、私も勢いよく教室から飛び出していった。