姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


――そして翌日。

昨日の近江涼介の無表情と、バカにした様なぬるい笑顔の榛名聖と、嘲笑してきた広瀬真の顔を思い出して気合を入れる。


「姫ちゃん今日も可愛いっ!行こ行こ、レッツゴー!」

はしゃいで廊下をスキップしていく前髪パッツンの後を、ユルケバが「美玖、早いって!」と言いながら追う。

「美玖ちゃん強引だから…ごめんね。」

取り残された私に、地味メガネが申し訳なさそうに小さく頭を下げると、先に行った2人を小走りで追いかけて行った。


「よし、いくぞ。」

軽く自分の両頬を叩き、表情を引き締めて気合を入れて走り出す。

女共と仲良し作戦、やってやろうじゃない!