そういうと隼人くんは照れくさそうに頬を染める。
「えへへ、そうかな? 俺なんて、大したことないけどなぁ」
謙虚なんだな、隼人くん。
本当にすごかったのに。
「しえるもサッカーに出るんだよな?」
蒼真くんがたずねる。
「うん、そうだよ」
「頑張れよ」
「……っ!」
なんでかわからないけど、蒼真くんにほほ笑まれるとドキドキしちゃう……!
やっぱり蒼真くんのアイドルスマイルが無敵ってことかな?
「美織も頑張れ」
「ありがとう。あの、廉くんは?」
「廉はバレーに出るって言ってたぞ」
「そ、そうなんだ!」
なんか美織、ソワソワしてる。
もしかして廉くんの試合見たいのかな?
廉くんに憧れてるって言ってたもんね。
「後で廉くんの試合見に行く?」
コソッと耳打ちすると、美織は耳まで真っ赤になった。
「えっ……いいの?」
「行きたいんでしょ? 三年生の試合はまだだから私たちの試合の後に行けるんじゃない?」
「ありがとう、しえる!」
ものすごく嬉しそうにはにかむ美織、めちゃくちゃかわいいな。
よっぽど見たかったんだね。



