そう言って甘えた瞳で見上げてくるからドキッとしちゃった。
「気に入ってくれたなら、よかった……?」
「ふふっ、面白いね〜」
それから理央くんは起き上がる。
立ち上がると、意外にも背が高くてびっくりする。
そういえば理央くんってモデルもやってるんだよね。
こうやって見るとものすごくスタイルが良いな。
アジトではよくソファで寝転がっているから、実はまともな理央くんの立ち姿を見たことがなくてギャップにドキドキしてしまった。
「……」
「ん? どうかした?」
「あ、いや。理央くんって背高いんだね」
「うん、まだまだ伸びるよ」
理央くんはちょっとかがんで私に視線を合わせてくれた。
けど、なんだか近いような……!
理央くんってかわいいんだけど、時々一年生とは思えないくらい色っぽく見えたりするから不思議!
「あれれ? しえるん、なんだか顔赤い?」
「そ、そんなことないよっ!」
「そーお? ふわあ、なんかまた眠くなってきちゃったなぁ。しえるん、また膝枕してよ」
「えええ……」
猫みたいにマイペースでどこかミステリアスな理央くんに、これからも振り回されそうな予感がした。



