突然芸能科に編入することになってから一週間。
 私の学園生活は、一応平和だ。


「しえる、おはよう!」

「おはよう、美織」


 美織と同じクラスになるのは小学校の時以来だし、そこは嬉しい!

 でも突然編入してきてStergazeのマネージャーなんて言われたからか、他の子とはあまり仲良くなれてない。
「なんでこんな普通の子が?」って直接言われてないけど、そう思われてるんだなぁっていうのはなんとなく感じる。

 理事長の娘でMilkyRayのセンターの美織と一緒にいるし、Stergazeのマネージャーに何かして蒼真くんと隼人くんに嫌われたくないからなのか――、直接何かを言われることはないけど。


「……ま、今は美織の安全が先だよね」

「天ノ川さん、何かあったのですか?」

「うわっ」


 急に話しかけられてびっくりして振り返ると、久慈先生だった。


「すみません、驚かせてしまいましたか?」

「あっいえ! なんでもないんです」

「そうですか」


 久慈先生はイケメンでとても優しくて、授業も丁寧でわかりやすいし早くも人気がある。