アジトでは廉くんと理央くんが先に待っていた。
「おそ~い」
「全員そろったみたいだね」
「理央、廉、遅くなった。早速始めよう」
年上なのは廉くんだけど、こうしてみるとやっぱりリーダーは蒼真くんなんだなぁと思う。
蒼真くんが話し始めると、なんだか空気が引きしまるんだよね。
「改めて今回のミッションについて――」
「待って、蒼真。しえるちゃんと美織ちゃんにちゃんと自己紹介しようよ」
廉くんがいう。
「これから仲間として協力し合うんだし」
「確かにそうだな。じゃ、改めて」
蒼真くんはコホンとせき払いする。
「俺は犬飼蒼真、コードネームはシリウス。Stergazeのリーダーだ。作戦の立案から司令、実行までやっている」
「僕は鷲尾廉、コードネームはアルタイルだよ。こう見えて変装が得意なんだ。潜入調査とか交渉は任せてね」
「狩谷隼人、コードネームはベテルギウス! 空手が得意だぜ。まあ特攻隊長ってところだな」
「馬渕理央だよ。コードネームはカペラ。発明が得意なんだ〜」
みんなコードネームがあるんだ……!
それぞれスパイとしての役割も決まっててカッコいいな。



