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「あの暗号、すぐわかったみたいだな」
「うん、何となく書かれてるものに見覚えがあったし綺麗に折り目がついてたから」
放課後、私たちはアジトへ向かう。
芸能科からアジトへ行く時はA組のロッカーから入るんだって。
なんとロッカーが秘密の通路になってるの！
この通路を進んでいくと、エレベーターがあってそこからアジトに行けるみたい。
この学園どんな構造になってるの？ と思いながらみんなについてエレベーターに乗り込む。
「すげーな、しえる。蒼真の暗号一発でわかるなんて！ 俺いっつもわかんないのに」
「隼人はもう少し察しろよ」
「だってムズイんだもん〜」
ブーブー文句を言う隼人くんがかわいい。
「たまたまだよ。私はハッキングでQRコードに見慣れてるっていうのもあったから」
「それでもすげーよ」
なんかほめられると照れちゃうな。
「しえるは本当にすごいんだよ。しえるがいてくれるから頑張れるんだぁ」
そして今日も美織はかわいいな。
「私だって、いつも美織に元気をもらってるよ」
「しえると美織ちゃんは仲良いんだな」
「だってずっと一緒だからね」
そんな話をしていたら、いつの間にかアジトに到着していた。
