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「今日から芸能科に編入することになった星咲しえるさんです。皆さん仲良くしましょう」

「星咲しえるです。よろしくお願いします」

「星咲さんは犬飼くんと狩谷くんの隣の席ね」


 先生がそう言うと女子たちの悲鳴があがる。


「蒼真くんと隼人くんの隣!? 羨ましい!」
「ずるいわ!!」


 うう、ごもっとも……。


「星咲さんはStergazeのマネージャーだから近くにいた方が助かるんだ」


 蒼真くんが言った。
 女子たちは不満そうだったけど、蒼真くんがいうならってことで渋々納得してくれたみたい。

 視線が痛いなぁと思いながら私は席に座る。


「それから、実は先生産休に入ることになりました。すぐにではないけど、担任を引き継いでくれる新しい先生を紹介します」

「初めまして、久慈(くじ)頼汰(らいた)です」


 紹介された久慈先生は優しそうなものすごくイケメンだった。
 さすが芸能科、先生もイケメンなんだ。


「しばらくは久慈先生が副担任としてサポートしてくださいます」

「皆さん、よろしくお願いします」