「星咲しえる、今日から芸能科に編入することになった」

「えっ!?」


 翌朝登校したら、先生からとんでもないことを言われた。


「どういうことですか、先生!」

「聞いてないのか? Stergazeのマネージャーになるんだろ?」


 何それ聞いてないのですが!?


「えーーっ! しえる、そうだったの!?」


 優香も梨沙も驚いてるけど、一番驚いてるのは私だ。


「し、知らないんだけど……」

「とはいえもう決まったことだからな。新しい生徒手帳も届いてる。これがあれば芸能科に入れるからな」

「は、はあ……」


 その生徒手帳には「芸能科2-A 星咲しえる」と書かれていた。

 マネージャーなんて昨日は一言も言ってなかったのに。
 私はわけがわからないまま芸能科に編入することになった。

 生徒手帳を見せたら芸能科の校舎に入れてしまい、なんだか不思議な気分。


「えーーと、2-Aの教室ってここかな?」

「しえる!」

「あっ美織」

「しえると同じクラスなんて嬉しい!」


 あっ、そういえば芸能科2-Aって美織のクラスだった。