待って待って、Stergazeが全員集合してる?
 ますますどういうことなの!?

 まさか全員いるとは思ってなかった……!
 こうやってStergazeのメンバーがそろうと、改めてすごい。

 そこにいるだけで空気がキラキラして見える。
 何より全員TVで見るよりカッコいいんだけど!


「しえる!」

「えっ、美織?」

「しえる〜!」


 美織は私に駆け寄ってぎゅっと抱きつく。


「なんで美織までいるの?」

「それは彼女が一番の当事者だからだ」


 美織の代わりに蒼真くんが答える。


「昨日の脅迫状の話は聞いてるな?」

「うん、歌番組に出演するなっていう脅迫状が届いたんだよね」

「そのターゲットは天ノ川美織なんだ」

「え?」


 蒼真くんが一通の手紙を手渡してくれたので、戸惑いながらも手紙を読んだ。


「な、何これ!?」


 そこに書かれていたのは、「天ノ川美織、アイドルをやめろ。お前がやめたら他のメンバーには手を出さない」というもの。


「どういうこと!? 意味がわからない!」

「……私のせいなの」


 美織は大きな瞳に大粒の涙をためる。


「私のせいで、MilkyRayが……」

「美織のせいじゃないよ!」