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翌日、朝起きると美織から返信がきていた。
《昨日は返せなくてごめんね。今日会えないかな?》
私はすぐに返信した。
《わかった。美織の家に行くね》
《ありがとう、しえる》
学校に行っても美織のことが心配で仕方ない。
クラスでは昨日の歌番組の話題で持ちきりだった。
「Stergazeカッコよかった〜!」
「最高だったよね! でもMilkyRayはどうしたのかな?」
「急遽出演見合わせなんて。何があったのかな?」
「MilkyRayが見れなかったの残念だけど、エトワールもかわいかったよな〜!」
そんなクラスメイトの声は私の耳をすり抜けていく。
放課後になり、私はすぐに教室を飛び出した。
自宅に帰らず、そのまま美織の家に直行する。
「美織!!」
「しえる……!」
美織は私の顔を見ると、かわいい顔をくしゃくしゃにゆがめて私に抱きつく。
「しえる〜〜!!」
「美織、何があったの?」
「実はね、昨日の本番直前に脅迫状が届いたの」
「脅迫状!?」



