「暗号メールってことはつまり、」
「新たな司令ってことだな」
私たちはうなずき合う。
どうやらスパイ活動に休む暇はないようだ。
「行くぞ、スピカ」
「行こう、シリウス」
私たちは図書室を飛び出す。
さっきまでの甘い雰囲気はどこへやら、切り替えて新たなミッションにのぞまなくてはならない。
ちょっぴり残念な気持ちもあるけれど、これが私たちのやらなければならないことなのだ。
「おう、二人とも来たな」
「遅いよ〜」
「待ってたよ。シリウス、スピカ」
アジトではすでに仲間たちが待っていた。
「遅くなった。次のミッションの作戦会議をしよう」
リーダーの一声で空気が一気に引き締まる。
さあ、次はどんなミッションなのだろう?
「スピカ、またあんたのハッキングが頼りだ」
「任せて!」
私には誰にも言えないヒミツがある。
一つはスパイチーム・Stergazeのメンバーであり、天才ハッカー・スピカだということ。
もう一つは、スーパーアイドル・犬飼蒼真くんと恋をしているということ。
特に二つ目はメンバーや親友の美織にも言えない。
私と蒼真くんだけのヒミツ!
fin.



