スパイラル・コード〜内緒でハッカーやってたら、最強アイドルにバレちゃいました〜



 え――……?

 思ってもみなかった言葉に、思わず顔を上げて蒼真くんを見つめる。
 蒼真くんはとびきり優しくほほ笑んで、もう一度言ってくれた。


「俺が一番好きなのは、しえるだ」

「う、そ……」


 夢じゃないよね?
 だってあの蒼真くんが、私のことを好き……なんて。

 あっ、もしかして!


「ファンの中で一番好きってこと!?」

「は?」

「あはは、それなら納得かも!」


 すると蒼真くんはまたムッとした表情になって、私のおでこに――キスを落とした。


「っっ!?」

「これでもまだわからない? “一番”の意味」

「ふ、ふえ……」


 ボボボッ! と耳まで真っ赤に染まる。

 一番好きってそういうこと!?
 もしかして私たち、両想いなの――?

 キスされたドキドキと両想いだという衝撃と、とにかく色々信じられなさすぎておかしくなりそう。

 だって私は、トクベツな関係を望んでいたわけじゃなかった。
 だけど、わがままになってもいいの――?


「ヒミツにすることが増えるけど、隠し通してこそスパイだろ? できるよな?」

「! う、うんっ」


 RRRRR……
 その時私と蒼真くんのスマホが鳴った。

 スパイ用のスマホからメールが届いたようだ。

 しかもこれは……暗号メール!