念のため病院に行った方がいいけど、大きな怪我ではなくて安心した。
みんな無事で本当によかった!
「しえる、爆弾を止めたんだって? さすがだな!」
隼人くんが誇らしげに言った。
「いやいや、蒼真くんのおかげだよ。蒼真くんが守ってくれたからハッキングに集中できたから」
「二人はナイスコンビだな!」
なんだかそんな風に言われると照れちゃうな。
「大災害にならなかったのはしえるちゃんが食い止めてくれたおかげだよ。ありがとう」
「廉くんまでそんな! 理央くんがハッキングアプリを強化してくれたからでもあるから!」
「じゃあボクたちみんなの勝利ってことだね〜」
理央くんが言うと、みんな顔を見合わせて思わず笑ってしまう。
「理央はちゃっかりしてんなぁ」
「本当のことでしょ〜?」
「確かにこれは俺たちチームでやり遂げたことだ。みんなよくやった、ありがとう」
いつもクールな蒼真くんがみんなの前で柔らかい笑みを浮かべるのは珍しいことだった。
でも本当にそう、Stergazeのチームワークがあってこそ解決できたのだと思う。
「ミッションコンプリートだね!」
私たちは警察がやってくる前に学園へと帰った。



