私と蒼真くんがメテオプロのビルから出ると、みんなが外で待っていた。
美織の姿もあった。
「美織……!」
「しえる!」
私はすぐに美織に駆け寄ってぎゅっと抱きつく。
「美織! 無事でよかった!」
「しえるこそ、無事でよかったよぉ……っ」
「美織、怪我は?」
「してないよ。しえるは大丈夫?」
「大丈夫」
お互いの無事を確認し合ってホッとした。
廉くん、隼人くん、理央くんも無事だった。
「蒼真! 怪我してるじゃないか」
廉くんが腕から血を流す蒼真くんを見て慌てる。
「これくらい大したことない。それより警察には?」
「通報したよ。理事長にも連絡したから後は理事長と警察がどうにかしてくれると思う」
「そうか、ありがとう」
「蒼真くん、止血するからこっち来て」
理央くんが消毒液と包帯で簡易的だけど手当てしてくれた。
理央くんが発明したコンパクトサイズの救急セットで、どこでも応急処置ができるらしい。
理央くんの発明品にはたくさん助けられたなぁ。



