スパイラル・コード〜内緒でハッカーやってたら、最強アイドルにバレちゃいました〜



 *

【隼人side】


 俺はサンダーセイバーを握りしめ、一人目に斬りかかった。
 サンダーセイバーの刃が当たった瞬間、ビリビリと電流が流れて男は気絶する。


「まずは一人目」


 ガキだと思ってナメてるだろうが、俺は剣道の大会でも優勝経験があるんだ。
 このサンダーセイバーはカペラが作ってくれた最強の武器!
 絶対負けねえからな!


「クソッ、このガキめ!」


 今度は二人がかりで迫ってきたが、何人で来ようが同じだ。
 一人がナイフを振りかざしてきたが、ヒョイっと避けて後ろからサンダーセイバーを振り下ろす。


「ぐはあっ!」


 うめき声をあげて男は崩れ落ちた。これで二人目。


「このヤロー!」


 もう一人も向かってきたけど、素早くキックをお見舞いしてナイフを弾き飛ばす。
 そのまま胴に向かって一発、これで三人目だ。


「動くな!」


 最後の一人はカチャリと銃口を向けてきた。
 チッ、拳銃まで持ってやがったのかよ。

 明らかに手慣れてやがる。
 こいつら、俺たちと同業者かもしれねえな。


「そいつを捨てろ」

「……」