だけど、私たちのことはすでに知られてしまっているので、次から次へと敵が押し寄せてくる。


「お前たち、Stergazeだな? 絶対に逃すな!」


 警棒を持った警備員が襲いかかってくる。

 蒼真くんが私をかばうように目の前に立った。


「しえる、俺たちから離れるなよ」

「え?」

「近くにいないと守れないからな」


 その言葉に思わずドキン、と胸が高鳴る。


「しえるちゃんには指一本触れさせないから安心して」

「ボクのガジェットの力、見せてあげるよ」

「どこからでもかかってこい!」


 みんな……、すごい。

 襲いかかる警備員たちを片っ端からなぎ倒していく。
 特攻隊長の隼人くんは、キレッキレのキックやパンチで次々と蹴散らす。

 だけど蒼真くんも負けてない。
 私のことをかばってくれつつ、素早い身のこなしで警備員たちをいなしていく。

 私のことを守りながらなのに、蒼真くんもすごく強い。
 何よりこんな時なのにときめきが抑えられない。


「いけいけ〜」


 理央くんはシューティングマシーンで戦っていた。
 蜘蛛の糸みたいなネバネバが発射されて、それを食らうと身動きが取れない。


「うわあ!? なんだこれ!」