『侵入者確認! 侵入者確認!』


 サイレンとともにアナウンスが鳴り響く。
 うそ、もうバレちゃったの!?


「お前たち、何者だ!」


 すぐに警備員が現れてしまった。
 どうしよう、さすがに誤魔化せないよね……!?


「ワリィけど、ちょっと眠っててくれねーかな」

「うわあっ!」


 隼人くんが前に出たかと思うと、目にも止まらぬ速さで警備員の一人に回し蹴りをお見舞いする。
 顔面に食らった警備員はへなへなとその場にのびてしまった。


「何をする!」

「あらよっと!」


 くるりと振り向きざまにもう一発。
 隼人くんの華麗なら回し蹴りにまた倒れた。


「このガキ!」


 もう一人が隼人くんに襲いかかろうとしたけど、ヒョイっと避けたかと思うとカウンターパンチを喰らわす。
 あっという間に大の大人三人を倒してしまった。


「一丁あがり!」

「すごい、隼人くん!」


 これが戦闘員・ベテルギウスの実力なんだ!
 圧倒的に強すぎる。


「全く、隼人は派手にやるんだから」


 廉くんがやれやれと苦笑する。


「とにかく先に進むぞ」