「それと、一つ気になることを言っていたんだ。自分たちが注目され始めたのは、マネージャーのおかげだって」
「マネージャー?」
「ああ、マネージャーが代わってから色々上手くいくようになったって。だけどその日は別の仕事で不在にしてたんだよね」
エトワールのマネージャーか。
それはちょっと気になるかもしれない。
成り行きでマネージャーの仕事もやらせてもらってるけど、かなり重要な仕事なんだなと実感している。
特にStergazeは個人でも活躍しているから、それぞれのスケジュール管理が大変なんだよね。
時々頭パンクしそうになるけど、白鳥さんは全員のスケジュールを見事に管理している。
新しい仕事を取ってくるのも上手いし、とにかく尊敬することばかり。
てゆーか白鳥さんがいれば私なんていらないんだよね。
私はマネージャー(仮)だもん。
美織のことが解決したら、私はマネージャーでもスパイチームの仲間でもなくなるってことなのかな――?
それって、なんだかさみしいな……。
「……しえる。どうした? しえる」
蒼真くんの声でハッとする。



