響け、希望と愛の鐘

佐藤と雇われた男は取り押さえられ、手錠をかけられる。

 優美はハギくんと優華に抱きしめられた。

 
「姉ちゃんのバカ!

 無茶しないでよ!」

「優美先輩、無事でよかった……
本当に……

俺のおふくろみたいに、ならせてたまるか、って、
ずっと優美先輩のこと探してた」

矢萩の目には涙が滲んでいた。

 優美は涙をこらえ、2人に呟いた。

 「ありがとう。
 アンタたちこそ、無茶するんだから」

警察官が佐藤を連行する中、彼は優美を睨み、叫んだ。

 「御劔!
 まだ終わってない!
 自由空間の会は……お前をどこまでも追い続けるぞ……」

黙れとばかりに、
警察官が佐藤を押し込み、声が途切れた。