響け、希望と愛の鐘

ハギくんは真っ直ぐに優美の目を見て、真剣な声で言う。
 
「優美先輩、俺、絶対に貴女を守りますから。

 弁護士として、
 1人の男として。

 ちゃんと証拠集めますよ」

「大丈夫。
 姉ちゃんに何かあったら、まだ残ってる魔力で
 私が助けるし。
 
それに、こんなにバズってるんだもん。
 
麗眞さんのバックにいる宝月財閥も、黙ってないでしょ。
 麗眞さんの父親の蓮太郎(れんたろう)さんは、私たちの両親の幼なじみなのよ?
 
私達になにかあると知ったら、財閥の力をフル活用してくれるわ。

 姉ちゃん、1人で抱えないでよね」

 優華が励ましてくれたが、
 また新たなメッセージが、優美のスマホに届いた。

『お前の家、知ってるぞ』

 優美は、唇を強く噛んだ。