「我輩の息子が、あっけなくってすまないね」
「いえいえ」
その子は、プイとしたまま。
「校長先生。ワタシはなんのテストを受けにここに呼んだのですか?なにか、意味があってここに呼んだんですよね?」
「みらきゅには、今から小テストを行って貰うよ」
「小テスト?」
「簡単だから、楽しみながらやってみて?ウォーミングアップ的なことだから」
「はい・・・」
「答えるだけでいいから」
「わかりました」
「では、一つ目。1人のきゅうけつきがいました。助ける?助けない?みらきゅは、どうする?」
「んー・・・もちろん、助けます」
「ん、次の問題。1人のきゅうけつきはお腹を空かせて居ました。みらきゅは、その人をどうする?何かを聞き出して、欲しいものをあげる?それとも、自分の血をあげる?さぁ、みらきゅは、どっちをせんたくする?」
「欲しいものをあげる」
「3問目は、ちょっと難しいよ?魔法使いときゅうけつきとの結婚は許せる?許せない?」
「魔法使いと吸血鬼・・・許せると思います」
「これが、最後の質問。質問にでてきた吸血鬼というのは、我輩の息子」
「?!」
ワタシは驚く。
「我輩の息子と末永く歩んでいけるか?今は難しいことは承知の上。これから、大きくなっていくにつれてだ。今とはいっていないが、できそうか?」
「薄々とわかっていましたが、そんなふてぶされていると嫌だです」
「・・・合格だ」
「心の軽さを見ていた。みらきゅは、心が図太いとみた。
みらきゅと千盟は、大人になってからまたあわせるとしてみらきゅには、今から上級者向けテストに向けての勉強を用意している。原先生」
「お呼びですか?校長」
「みらきゅをきょうしつに案内してあげてほしい。頼めるか」
「なんなりと」
原先生は、ワタシをみた。
「ついてきて」
ワタシは、原先生のあとに続いて校長室をあとにした。
ここの学校は、ワタシにとっては広すぎる。
目が回るってこの事をいうんだなと思った。
「みらきゅには、今日からこのクラスとじゅぎょうをしてもらいます」
そこには、一年花組と書かれていた。
この学校には、一年花組以外に月、光というクラスが存在している。
「最後には、テストを受けてもらいます。共に頑張りますましょうね!」
「はい!宜しくお願いします!」
こうして、テストに向けてのじゅぎょうが始まった。



