AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 宝瑠は戸惑い、日葵に手を引かれるまま園内を小走りで進んだ。

 昨日はずっと“じゅえちゃん”とあだ名呼びをしていたのに、なぜまたママと呼ぶのだろう?

「パパも早く早くーっ」

 ママじゃない、なんて。今のこの空気の中じゃとても言えそうにない。

「ママ、見てー? キリンさん、ごはん食べてるよー」
「そうね……」

 安全柵ごしにキリンを見上げ、日葵が指を差した。久々津がにこっと笑いながら、日葵の隣にしゃがんだ。宝瑠は日葵の隣に付き添うかたちで立ち尽くしていた。

「見て、あの女の子可愛い。年長さんぐらいかな?」
「うん、ぽいね」

 そばに居るカップルが日葵を見て、穏やかに微笑んでいる。

 どこからどう見ても、幸せそうな三人家族。自分は今、この子の母親に見られているに違いない。

「パパっ! キリンさんの前でおしゃしんとって! ママといっしょにうつるから」
「えっ……」

 小さな両の手が宝瑠を掴み、グイッと引き寄せた。「いいよー」と久々津が応対し、デニムのポケットからスマホを取り出す。

「あの、良ければ三人一緒でお撮りしましょうか?」

 カップルのうちのひとり、彼女が控えめに手を出し、声をかけた。「あっ、いいですか? すみません」。久々津が和やかな笑みでスマホを渡した。「撮りますねー」と声が掛かる。