AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 できるだけカジュアルに見せようと、上半身がリブ編みタイプになったカーキ色のワンピースをクローゼットの奥から引っ張り出し、七分袖のデニムジャケットを羽織った。緑色のショルダーバッグを斜め掛けし、黒いバケットハットをかぶった。くるぶし丈の靴下にクリーム色のスニーカーを履いた。

 約束の時間内に支度を済ませて、コンディションも上場。なのに、どういうわけかものすごく居心地が悪い。安堵は左側の車窓のみに存在し、右側の運転席を意識すると途端に息苦しくなる。

 サングラスを掛けた久々津が中央にあるバックミラーをチラ見し、「あと十分もすれば着くからな?」と後ろの日葵に言う。

 なんで私……助手席なの?

 車に乗る際、宝瑠は後ろに座る日葵の隣に荷物を置こうとした。それを久々津に止められた。

『四ノ宮さんは、前に乗ってもらえますか?』
『え、前ですか?』
『はい。あの時間に起きたんなら、朝ごはんまだですよね? さっき寄ったコンビニでスムージーを買ってきたんで、良かったらどうぞ?』

 そう言って助手席側のジュースホルダーを手で差し示された。フルーツと野菜が撹拌されたヨーグルトスムージーが置いてあった。

 宝瑠は恐縮の思いから前に座ることにしたのだ。

 それがそもそもの間違いだった。

 なんで私が……この男の隣に……。