思わず声が上擦った。ベッドサイドに置いた木目調のテーブルに視線を走らせる。時間を確認し、「三十分……いえ、四十分もあれば支度できます」と答えた。口調がビジネスモードになっているな、と気づいて若干恥ずかしくなる。
『なら、そのぐらいに迎えに行きますんで。ご自宅の住所を教えてもらえますか?』
「え、え、迎えって……?」
『……? 車で行くつもりなので』
「そう……ですか。わかりました」
車、と考え、わずかに頬が上気した。自宅マンションを伝えると、エントランス前まで行くと返事があった。
『じゃあ、着いたらまたメールしますね』
そう言って一方的に電話が切られる。宝瑠は今一度時刻を確認し、洗面所へ駆け込んだ。
*
手前から後ろへと流れる車窓に横目を向けながら、宝瑠は小さく息をついた。
後部座席では「どーぶつさんっ、どーぶつさんっ」と日葵が声を弾ませている。
天気は良好。フロントガラスの向こうには、雲ひとつない快晴が広がっている。
まさにお出かけ日和の日曜日。昨日と違ってきちんと化粧をし、服装も“動物園ふう”に整えてきた。
『なら、そのぐらいに迎えに行きますんで。ご自宅の住所を教えてもらえますか?』
「え、え、迎えって……?」
『……? 車で行くつもりなので』
「そう……ですか。わかりました」
車、と考え、わずかに頬が上気した。自宅マンションを伝えると、エントランス前まで行くと返事があった。
『じゃあ、着いたらまたメールしますね』
そう言って一方的に電話が切られる。宝瑠は今一度時刻を確認し、洗面所へ駆け込んだ。
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手前から後ろへと流れる車窓に横目を向けながら、宝瑠は小さく息をついた。
後部座席では「どーぶつさんっ、どーぶつさんっ」と日葵が声を弾ませている。
天気は良好。フロントガラスの向こうには、雲ひとつない快晴が広がっている。
まさにお出かけ日和の日曜日。昨日と違ってきちんと化粧をし、服装も“動物園ふう”に整えてきた。



