送信してからベッドを抜け出した。スマホをリビングのローテーブルに置き、顔を洗うために洗面所へ行こうとした、ちょうどそのとき。スマホが軽快な着信音を響かせた。
え、電話……?
画面を確認すると「久々津さん」の名前がある。
メールじゃなく、いきなり電話って。
一度小さく咳払いをし、宝瑠は指先を横にスライドした。
「……もしもし?」
『あー……久々津です』
「はい。おはようございます」
おはようございます、と返事がある。
『今日なんですけど。日葵が四ノ宮さんと行きたい場所があるみたいで。良ければご一緒してもらえません?』
行きたい場所……?
「どこですか?」
『動物園です』
「動物園」
『はい』
宝瑠は真顔で固まり、視線を左右に揺らした。寝室にあるクローゼットを開ける。
待って……。動物園ってどんな格好で行けばいいの……? 靴は? 鞄は? あっ、帽子とかいる?
着慣れた普段着はどれもフォーマルなものばかりだ。アウトドアに適したカジュアルな服装があるかどうかを無言で確認した。
『行けますか?』
久々津から再び尋ねられる。
「——あっ、はい。でも、さっき起きたばかりなので……えぇと、時間と待ち合わせ場所を教えていただければ」
『どのぐらいで準備できます?』
「えっ、えっと……」
え、電話……?
画面を確認すると「久々津さん」の名前がある。
メールじゃなく、いきなり電話って。
一度小さく咳払いをし、宝瑠は指先を横にスライドした。
「……もしもし?」
『あー……久々津です』
「はい。おはようございます」
おはようございます、と返事がある。
『今日なんですけど。日葵が四ノ宮さんと行きたい場所があるみたいで。良ければご一緒してもらえません?』
行きたい場所……?
「どこですか?」
『動物園です』
「動物園」
『はい』
宝瑠は真顔で固まり、視線を左右に揺らした。寝室にあるクローゼットを開ける。
待って……。動物園ってどんな格好で行けばいいの……? 靴は? 鞄は? あっ、帽子とかいる?
着慣れた普段着はどれもフォーマルなものばかりだ。アウトドアに適したカジュアルな服装があるかどうかを無言で確認した。
『行けますか?』
久々津から再び尋ねられる。
「——あっ、はい。でも、さっき起きたばかりなので……えぇと、時間と待ち合わせ場所を教えていただければ」
『どのぐらいで準備できます?』
「えっ、えっと……」



