AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

【久々津です。日葵が会いたがってます。今日、都合つきますか?】

 なんとも、素っ気ないメール……。

 文面を見つめながら、またため息が浮かんだ。普通さぁ、と内心でひとりごちた。

【昨日はどうもありがとうございました】とか、【急で申し訳ありませんが】とか、書かない? 社会人なら。

 まぁ、連絡事項だけを書いて寄越すところがあの男らしいといったらそうなんだけど。

 だいいち、昨日あれだけのセクハラ発言をぽんぽんしておきながら、よくもこう平然とメールしてこれるものだ。図々しいことこの上ない。繊細な心など一ミリも持ち合わせていない。

 今日、か。

 宝瑠は眉を寄せ、カレンダーアプリを開いた。見たところで白紙なのはわかりきっていた。休日の予定なんてものは、ない。

 日葵と会うのは別に構わない。あの子は純真無垢で可愛いし。“じゅえちゃん”と慕ってもらえるのも嬉しい。

 問題はあの男だ。久々津と会って、また喋らないといけないのかと思うと、どうにも憂鬱だ。

 くそ……あのクズ。

 久々津め、と心の中で悪態をつき、ふと面白い言葉遊びを思いつく。

 クズの久々津。クズ久々津。クズクグツ……なんだろ、これ。なんかクセになる。

 ふふっと小さく笑ってから、仕方なくメールの返事を打つことにした。

【おはようございます。今日、大丈夫ですよ。そちらにお伺いしますね。何時ごろ伺えばいいでしょうか?】