AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

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 休みの日ぐらいはゆっくり寝ていたい。そう思い、敢えて目覚ましはかけなかった。

 目が覚めるとすでに九時を十分も過ぎていた。スマホから時刻を確認し、その下に浮かんだポップアップ通知に、やや顔をしかめた。

 久々津の番号でショートメッセージが届いていた。昨夜の記憶が一瞬で思い起こされ、「げ」と呟いた。

 メールを開く気になれず、ホーム画面をそのまま左にスワイプした。習慣的に見るチャットアプリ、『Su-nao』を起動した。

 液晶をなぞり、昨夜、AIのテルナ相手に交わした履歴を上から順に読み返した。

『あの男の考えてることが理解不能なの。
日葵ちゃんの、本当の母親がちゃんといるのに、探そうとしないし。それどころか、架空の母親像をでっち上げて娘に信じ込ませてる。しかもね、その母親像の画像が私にそっくりなの。信じられる?』

 ——『それはなんとも……巧妙で怖いくらいだね。彼なりの、誰にも見せたくない“秘密”が隠されている気がする。』