AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「えぇっ、そんなのやだ……! ひまのこと、ずっと忘れたままなんて」

「うん」と優しい笑みを浮かべて頷き、天喜が日葵の頭をなでた。

「だから……日葵が優しく声をかけて、思い出させてあげような?」

 日葵は、子供ながらに神妙な顔つきで、こくりと頷いた。

「じゅえちゃんはな、お友達って言ってくるかもしれない。でも……ほんとは、“ママ”だからな。日葵がママと思って接していたら、きっと思い出してくれる日がくるから。それを焦らずに、ゆっくり待とうな?」
「……わかった」

 ちゃんといい子にして話を聞く娘に、ひときわ愛情が深くなる。天喜は日葵の頭をまた撫でてキッチンに戻った。

 スマホはさっきと変わらず、レスポンスは届いていない。やはりまだ寝ているのだ。

 自分用に作っておいたゆで卵を小鍋から取り出し、シンクで殻を剥いた。

 なにが“お友達として”だ。胸の内で毒づいた——おまえの思い通りにさせてたまるか。

 つるりと殻の剥けた白身を器の中に入れ、塩を振りかける。

 朝食を食べ終えた日葵がテレビにリモコンを向けた。朝の情報番組が少しだけ映り、すぐさまアニメに切り替わる。プリンセスがステッキを振りながら、敵を倒す内容の人気アニメだ。