AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 彼の表情があからさまに歪んだ。

「はぁ? あんた……俺の話、聞いてた? 子供を捨てるようなろくでもない親を探すなんて、日葵が傷つくだけじゃん?」
「そうとは限らない。なにか育てられない理由があったのかもしれないし。見つけたらその人と直接話して判断する。日葵ちゃんと会わせるかどうか。私がきちんと責任を取るから」

 宝瑠が強い視線を向けると、そこで久々津は黙り込んだ。

 どこか放心したような顔つきで「責任……」と呟き、大袈裟にため息をついた。

「俺、あんたみたいなのと結婚するとかゴメンなんだけど」
「それはこっちのセリフ」

 宝瑠は両手に包んでいたマグカップを持ち上げ、ようやく口にする。これを飲んだら帰ろうと決め、自身のスマホから時間を確認した。そろそろ21時になる。

 テーブルにマグカップを置いたとき、久々津が唐突に言った。

「つーか……」

 それまで頭を抱えていたはずだが、彼は顔を上げ、ぼんやりとした目つきで宝瑠を見つめた。

「今日来たときからずーっと気になってたんだけど」
「……? なによ?」
「それ、部屋着だよね? 化粧もしてないし」
「あ……、はい」

 公園でひとりきりの日葵が心配で、脇目も振らずに家を飛び出してしまったのだ。昼下がりのあの状況を思い出し、宝瑠は途端に恥ずかしくなった。そういえばそうだった、と。