AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「ひまちゃん、お待たせしてごめんね?」
「ううん、パパとだいじなお話、してたんでしょ?」

 そう言われ、ドキッとした。

「そうだよ。四ノ宮さんがママになるかもしれないって話し合いをね」
「……ちょ、ちょっと!」

 またそんな勝手なことを……!

 宝瑠が目だけで抗議すると、久々津はふふんと得意そうな笑みを浮かべた。「だってそういうことでしょ?」とその目が物語っている。

「ふぅん、そっかー」

 日葵は「くふふ」と笑い、嬉しそうだった。

「じゅえちゃん、来てー」とまた日葵に手を引かれる。自分より、ひと回り以上も小さな手のひらを感じて、胸の奥がむず痒くなった。

「……“じゅえちゃん”?」

 背後に続いた久々津が、何気なしに呟いた。温かくなった心臓が一瞬で冷えていく。

 日葵にリビングのソファを勧められ、宝瑠は大人しく座った。日葵がテレビのリモコンを持ち上げて、どのアニメをかけるか選んでいる。

 そばに立つ久々津を警戒しながら、宝瑠は日葵を見守る。

「そういえば、いただいた名刺の名前。読めなかったんですよね……」

 久々津が意味深に敬語で語り始めた。淡々と温度のない声で言い、宝瑠の隣に腰を下ろした。

「“宝”って漢字に瑠璃の“瑠”……もしかして、“じゅえる”って読みます?」