「だって……、私のこと、本当の母親だと思ってるんですよ?」
「そうだねぇ……」
「私のスマホに電話してきて、会ってもいいか聞いてくるんですよ? 久々津さん、父親としてどう対処していくつもりですか?」
「対処って。まぁ……、どうしようもないんじゃない? たまたま自分好みに作った画像が、たまたまそこに存在した、ただそれだけだし。日葵が現実を受け入れるのを待つしかないって言うか……」
そこで言葉を切り、久々津が宝瑠に目を留めた。
「なに赤くなってんの?」
「な、なってません」
「なってんじゃん」
宝瑠は俯き、唇を噛み締めた。最悪なクズ男子の最低な発想を聞いているはずなのに、いちいち反応する自分を情けなく思った。
このタイミングで、“自分好みに作った”とか言うから……!
「つーか、なに? あんたもしかして、日葵の親にでもなろうと思ってる? 俺と結婚して?」
「——なっ、まさか!」
「じゃあ、関わる必要なくない? いいじゃん、放っておけば」
……そんな。
宝瑠は頼りなく眉を下げた。椅子に座り、頬杖をついてにやにやと笑う久々津を、静かに見つめた。
「そんな、簡単な問題じゃないでしょう?」
「簡単だよ、四ノ宮さんは他人——、なんだから」
そうじゃなくて、と叫びそうになる。私にとって簡単かどうかではなく、話の軸は日葵なのだ。
「そうだねぇ……」
「私のスマホに電話してきて、会ってもいいか聞いてくるんですよ? 久々津さん、父親としてどう対処していくつもりですか?」
「対処って。まぁ……、どうしようもないんじゃない? たまたま自分好みに作った画像が、たまたまそこに存在した、ただそれだけだし。日葵が現実を受け入れるのを待つしかないって言うか……」
そこで言葉を切り、久々津が宝瑠に目を留めた。
「なに赤くなってんの?」
「な、なってません」
「なってんじゃん」
宝瑠は俯き、唇を噛み締めた。最悪なクズ男子の最低な発想を聞いているはずなのに、いちいち反応する自分を情けなく思った。
このタイミングで、“自分好みに作った”とか言うから……!
「つーか、なに? あんたもしかして、日葵の親にでもなろうと思ってる? 俺と結婚して?」
「——なっ、まさか!」
「じゃあ、関わる必要なくない? いいじゃん、放っておけば」
……そんな。
宝瑠は頼りなく眉を下げた。椅子に座り、頬杖をついてにやにやと笑う久々津を、静かに見つめた。
「そんな、簡単な問題じゃないでしょう?」
「簡単だよ、四ノ宮さんは他人——、なんだから」
そうじゃなくて、と叫びそうになる。私にとって簡単かどうかではなく、話の軸は日葵なのだ。



