AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 くつくつと肩を揺らし、宝瑠に流し目を向ける。その表情がなぜか妙に絵になるのだ。容姿の良さでいえば、魅力的なのは間違いない。これまでに何人もの女性が泣かされてきたことだろう。

「ほ、本当のお母さんがわからないってことは……生きてるのか、それとも……?」
「死んでんのかもわかんねぇ。ただ、娘を託す、みたいな意味で俺の連絡先を持たせていたから」
「さ、さっき、血縁関係はあるって言ってましたよね? ちゃんと調べたってことですよね?」
「当然。母親が誰かもわかんねーのに、本当に俺の子? って思うのが普通だし。血縁関係99.9パーって、あれはびびったなぁ。赤ちゃんの日葵を見て、この結果じゃあ、育てざるを得ないなって」

 ……軽い。

 なぜだろう。日葵の出生の秘密を聞いているはずなのに、まるでゲームの取っ掛かりを聞いているような軽薄さすら感じてしまう。育成ゲームを進めるうちに、母親キャラが必要になったから、AI画像で補完しました、みたいな。

「久々津さん、倫理観……バグってません?」
「は? なんでそうなんの?」
「……いえ、なんでもないです」

 宝瑠は視線をそらし、手元を見つめる。「あの」と、小さく声を出した。

「日葵ちゃんのこと、どうするつもりですか?」
「どうって?」