久々津の声は低く淡々としていた。しかも、どういうわけかタメ口だ。
電話で直接話したときと同じトーンで語りかけてくる。どこか気だるげで抑揚がなく、無愛想でなおかつ偉そうだ。
「率直に言います。日葵ちゃんのスマホから“ママの写真”というものを見せてもらいました」
ちらっと視線を上げて久々津に目を留める。彼はやや目を見張ったあと、ヘラっと口元を緩ませた。「ああ、アレ?」と言いながらその表情に含み笑いを滲ませる。
「あの写真……、いえ、あの画像は。AI生成で作られたものですよね? 久々津さんご本人がされたんですか? それともどこかから拾って……?」
後者を口にした瞬間、声が尻切れトンボになった。まさかその可能性はないだろうと、否定したい気持ちからそうなった。
「なーんだ……そっかぁ〜」
久々津は椅子に座ったままグッと伸びをした。悪戯がバレた子供のような笑みを浮かべている。
「あの画像についてバレてるんなら、話が早い」
「……え?」
「あんたの言うとおり、アレは写真じゃない。AI画像。それがたまたまあんたの顔と似ていてさ。初めて見たときは、正直俺もびびったよ、二度見したほどだし」
会社の廊下ですれ違ったあの瞬間を、“二度見した”で済ませる久々津に、若干眉をひそめてしまう。
「似ていたって……、そんなレベルじゃないですよね? 自分そっくりで……見た瞬間、怖くなりましたよ」
電話で直接話したときと同じトーンで語りかけてくる。どこか気だるげで抑揚がなく、無愛想でなおかつ偉そうだ。
「率直に言います。日葵ちゃんのスマホから“ママの写真”というものを見せてもらいました」
ちらっと視線を上げて久々津に目を留める。彼はやや目を見張ったあと、ヘラっと口元を緩ませた。「ああ、アレ?」と言いながらその表情に含み笑いを滲ませる。
「あの写真……、いえ、あの画像は。AI生成で作られたものですよね? 久々津さんご本人がされたんですか? それともどこかから拾って……?」
後者を口にした瞬間、声が尻切れトンボになった。まさかその可能性はないだろうと、否定したい気持ちからそうなった。
「なーんだ……そっかぁ〜」
久々津は椅子に座ったままグッと伸びをした。悪戯がバレた子供のような笑みを浮かべている。
「あの画像についてバレてるんなら、話が早い」
「……え?」
「あんたの言うとおり、アレは写真じゃない。AI画像。それがたまたまあんたの顔と似ていてさ。初めて見たときは、正直俺もびびったよ、二度見したほどだし」
会社の廊下ですれ違ったあの瞬間を、“二度見した”で済ませる久々津に、若干眉をひそめてしまう。
「似ていたって……、そんなレベルじゃないですよね? 自分そっくりで……見た瞬間、怖くなりましたよ」



