AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

「別にいいよ。——どうぞ? 狭いですけど」

 言いながら数歩後ずさり、久々津は宝瑠を迎えるため、ドアを開け放した。日葵はほっと息をつき、顔を崩して笑う。

「“じゅえちゃん”、いいって?」

 宝瑠はいくらかギョッとする。その呼び名について、久々津がなにか聞いてくるのではないか——そう思うのだが。彼は背を向けてさっさと奥の部屋へと歩いて行った。

「お邪魔します」

 宝瑠は履き崩したスニーカーを揃え、そろりと部屋に上がった。通路の右手側に洗面所と浴室が見えた。左側には白い扉がふたつ。ひとつはトイレだろう。

 うきうきと浮かれる日葵に手を引かれ、奥の洋室に足を踏み入れた。右手奥には備え付けのカウンターキッチンがあり、少し高さのあるセンターテーブルをL字型に囲んだソファが配置されている。それと向かい合うのは白いテレビ台だ。32型ぐらいの薄型のものが載っている。

 部屋の内装や敷かれたラグを見て、意外と綺麗だと思ってしまう。子供がいる家庭にしては、ずいぶんと片付いている。

「ねぇねぇ、ひまといっしょにアニメみよー?」
「……えぇ、と?」

 ぐいぐいと手を引かれて日葵とともにソファに腰掛ける。テーブルの上からリモコンを持ち上げる日葵を見て、本来の目的を見失いそうになった。

「ごめんね、ひまちゃん。ちょっと私、お父さんに話があって」
「え、そうなのー?」
「……うん」