AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

 久々津はいったいなにをやっているのだろうかと。いらいらが募り、舌打ちをついてしまう。

 自分の娘が勝手に家を出ているのに、気づかないのだろうか?
 スマホを持たせているから安心、安易にそう考えてはいないだろうか?
 そもそも、人懐っこい日葵に警戒心というものを植え付けてこなかったのか?

 そこで信号が青に変わった。

 久々津の人となりに疑問を抱きつつ、宝瑠は再びペダルに足を乗せた。懸命に自転車を漕ぎ続ける。

 他人の家庭に口出しをする気はないし、育児に口を挟むつもりもない。とはいえ、あんまりじゃないか。最後に会ったとき、久々津は言っていたはずだ。「今後は、このようなことがないようにしますので」と。

 画像生成かなんだか知らないけれど、これまで母と信じ込まされてきた顔の女性、つまり自分と出会ってしまったのだから、娘の情緒にはもっと気を配ってもいいはずだ。

 ましてや「会いたい」と直接お願いしているのだから、もっときちんと子供と向き合ってもいいはずだ。

 大人なら、保護者なら——ちゃんと自分の言葉に責任を持ってよ!

 呼吸を乱したまま、ブレーキを握った。公園の傍に自転車を停めながら、中の様子を確認する。

 あ、いた……っ!

 宝瑠はベンチに座る日葵と、すぐそばに佇む男性を見つけて即座に駆け出した。

「ひまちゃん!」と声を張り上げる。自分ではちゃんと発音したつもりだが、息を切らしていたせいか、日葵の場所まで声が届かない。