言ってから、もう少しわかりやすい言葉で諭さなきゃ駄目だなと思った。つい眉間にしわが寄り、首を捻ってしまう。他人である大人が、よその子供に会う危険性をどう伝えればいいのだろう。真剣に考えたところで、言葉は浮かばず、代わりに「ごめんね」と謝っていた。
「今は外にいるのよね?」
『……うん。公園。この間、ママとはじめて会ったとこ』
言われて情景を思い描く。そうか、あの公園にいるんだ、と。宝瑠の自宅マンションから自転車で十分程度で着く。
「そこからお家は近いの?」
『うん』
「ひとり? お友達と遊びにきていたりは……」
『ひとりだよ。どよーびはともだちとあそべないから』
「そっか。じゃあやっぱり、なおのことお父さんのところに戻ったほうがいいわよ。それでも、どうしても私に会いたいって思うなら、お父さんに一度お願いしてみて?」
『ううん、パパきいてくれないもん。しのみやさんはママじゃないから、会わなくていいってそればっかりで。ひまのきもちとか、ムシするもん——』
『お嬢ちゃん、ひとり? お母さんは?』
ちょうどそのとき。日葵の声にかぶさるように、大人の男性の声が割り込んだ。宝瑠はハッと息を呑む。
『おじさん、だれ?』
「今は外にいるのよね?」
『……うん。公園。この間、ママとはじめて会ったとこ』
言われて情景を思い描く。そうか、あの公園にいるんだ、と。宝瑠の自宅マンションから自転車で十分程度で着く。
「そこからお家は近いの?」
『うん』
「ひとり? お友達と遊びにきていたりは……」
『ひとりだよ。どよーびはともだちとあそべないから』
「そっか。じゃあやっぱり、なおのことお父さんのところに戻ったほうがいいわよ。それでも、どうしても私に会いたいって思うなら、お父さんに一度お願いしてみて?」
『ううん、パパきいてくれないもん。しのみやさんはママじゃないから、会わなくていいってそればっかりで。ひまのきもちとか、ムシするもん——』
『お嬢ちゃん、ひとり? お母さんは?』
ちょうどそのとき。日葵の声にかぶさるように、大人の男性の声が割り込んだ。宝瑠はハッと息を呑む。
『おじさん、だれ?』



