AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。

『あの子が年内に結婚するそうなの。すごいわよねぇ、学生さんのころから警察に補導されて親御さんを困らせていたのにね。今じゃすっかり更生して。お世話になってたそのお巡りさんとご縁があったって言うんだから』
「……へぇ、そうなんだ」

 心底どうでもいいと思ってしまう。そんな他人の話を聞いたところで、自分には全く関係がない。

 それに、隣の娘が不良だったとか、更生した云々は、その親御さんとやらに問題があったのだ。

 父親が不倫していて、母親は育児に無関心。“ノゾミちゃん”が外で好き勝手するのは自然の摂理だと思えた。それを経ての更生だとしても、別にすごいことでもなんでもない。彼女が自分の頭で考えて、彼女自身の人生を選択しただけだ。

『やっぱり、女の子は愛されてなんぼよねってお母さん、思ったの。そう思ったらじゅえちゃんのことが気になってね』

 宝瑠は嫌そうに顔をしかめた。結局はそっち方面の話を振られるのか。全くもってうんざりする。

『じゅえちゃんは、今いい人いないの?』
「……いないよ。別に欲しいとも思ってないし」
『あらまぁ、だってあなた、もう三十になるでしょ?』
「まだ二十九だし」
『でも来年には三十じゃないの。お母さん、三十のころにはじゅえちゃんの子育てしてたわよぉ?』
「……うん、知ってる。もう何回も聞いた」